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-3回目ブースター接種は必要か?-

前回の体験記および下表に示したように、スタッフI及びHは、1回目ワクチン接種後の副作用のために3週後の2回目のワクチン接種はキャンセルした。その結果、接種1ヵ月後のIのコロナ抗体価(IgG)は5.4AU/mlと陰性境界以下であった。結局、Iと同じく動悸・不整脈と重度の体調不良を訴えたスタッフGも交代価22.3 AU/mlと低かったため、3ヶ月後の7月中旬に2回目のワクチン接種を行なうことになった。今回は、接種後若干の注射部位の痛みとわずかな倦怠感及び軽度の動悸は認めたものの、1回目と比べると、症状は比較的に軽微だった。今回は発熱もなく、寝込むこともなかった。 一方で今回の最大の問題は、9月10日に行ったコロナの抗体の測定結果だ。I、Hを除くスタッフは、接種1ヶ月後の6月測定時点でいずれも100 AU/ml以上の高値を示していたのに対し、4ヶ月後の9月測定時点では、全員の抗体価が8分の1〜10分の1以下まで低下していた。特に1回目の測定時752.5 AU/mlと最高だったスタッフBは、2回目で94.1 AU/mlまで下降していた。使用したワクチンはすべてF社製であった。結果として、抗体価の平均値は1回目の6月時点で268AU/mlに対して、2回目の9月時点ではわずか42AU/mlまで下降していた。(表・グラフ参照)。


接種後感想

①今回使用したのはF社製のコロナワクチンのみだった。患者への接種例では、年齢別に70歳を境界としてその上下で副作用の出現頻度に明確な差があるように思われた。すなわち70歳以上では、多少の注射部位痛及び倦怠感を認めるケースもあるがその程度は一般にごく軽微だが、これに対して70才以下では、年齢が低くなるにつれ、頭痛や高熱などの症状が強くなる印象が見られた。おそらくワクチンの抗原性に対する免疫活性の違いが原因だろうが、これは是非とも他施設からの統計的なデータも参照されることが望ましい。

②今回意外だったのは、2回目の接種後1ヵ月での抗体価が十分高かったスタッフも、4ヶ月目の抗体測定ではほぼ全員が10分の1近くまで低下していたことだ。

③現在、δ(デルタ)株やμ(ミュー)株などの変異株の出現で新型コロナのブレイクスルー感染が騒がれる昨今、メーカーの緒言では1回目接種で50-70%、2回目接種で95%の抗体陽性率とあるが、上記の結果を踏まえると、実際の数字は少し異なるような印象だ。少なくとも、2回目接種後4ヶ月目の抗体下降率を考えると、本来のブレイクスルー(免疫突破)感染ではなく、ワクチン接種後もコロナへの免疫を獲得できなかったか、あるいは既に獲得した免疫を失った状態での自然の感染も含まれる可能性も想定されると思われた。

④高齢者のワクチン接種後の副作用が非常に少ないことを述べたが、同時に今後高齢者の2回の接種後の抗体陽性率とその変化率についても、ぜひとも調べてみたい。

⑤結果として3回目のブースター接種は機会があれば、是非接種しておくべきだろう。その際は、当院でも是非ともブースター接種後の抗体価の推移も測定してみたいと思う。


2021/10/01

あんべハート・クリニック

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